2010年12月、新幹線の新青森駅が開業し
十和田湖にも観光客が多く来るのではないかと期待が高まっていました。
しかし、新青森駅の開業からたったの3か月後の2011年3月
東北に大震災が起こりました。
十和田湖周辺に大きな被害はなかったのですが
当時、被災地である東北への旅行を控える風潮があり
観光客は激減、新幹線効果で数か月先まで入っていた
ホテルの予約も、その多くがキャンセルとなりました。
十和田湖周辺のホテルや商店は、大きな打撃を受けたのです。
2012年
ホテルや商店などが半分に減り、働き場を失った
多くの仲間たちが他所へ移り住んで行く中
仲間らと考え、チャレンジしたのが、畑作りと食品の加工でした。
地元のものを使って自分たちで商品を作り、十和田湖の外で販売する。
それなら観光客の増減に関わらず、
この地で生きて行けるのではないかと考えました。
地元の人たちはもちろん、青森県や十和田市、加工技術センター、保健所など、
多くの方達に助けられて畑の作業や加工の技術を学びました。
仲間たちと集まって農作業から始めた活動が「十和田湖畔農園」です。
仲間のお婆ちゃんが、昔耕していた畑を借りてスタートしました。
トラクターが動いてくれたのが幸いで、耕す作業は機械ですることかできました。
上十三県民局の方が、毎週のように指導に来て下さり、お陰さまでスムーズに、農園を始めることができました。
そして十和田湖産のものや十和田湖で作った商品を販売しようというプロジェクトが
「十和田湖地もの屋」です。
プロジェクトには現在
「お土産とお食事の店もりた」、「伝法川魚店」、「十和田湖畔農園」が参加しています。
十和田湖畔で畑を作り野菜を販売・加工する、十和田湖畔農園の一員として活動しています。
十和田湖畔に畑があります。メンバー全員本業があるため、本業の合間に作業をします。
初め畝たては人力でした。2018年テーナーを購入し、機械での畝立てができるようになりました。
ためしに色々な野菜を植えました。
野菜を売る取り組みも・・・
地元の子供たちとの芋ほり
じゃがいもを掘るのも手掘りでした。一畝掘るだけでも大変な作業でしたが、2019年からはトラクターで掘ることができるようになりました。
食用菊も栽培しています。これは「まんまさ」という商品に使います。
十和田市からの支援をいただいて作った商品。
「まんまさ」(左側)はごはんに載せて食べる漬物。
「農園ベジごはんの素」(右側)は炊き込みごはんの素。
まだ、一部の野菜だけ十和田湖畔農園で作ったものですが、
将来は全部自分たちの野菜で作るのが目標です。
十和田湖の「木村ストア」「お土産とお食事の店もりた」「ホテル十和田荘」や市街地の「アートステーション」「道の駅とわだぴあ」などで購入できます。
「まんまさ」は2023年から、かつおだしの使用をやめ、ベジタリアン&ビーガンの方でも食べられる商品となりました。
「ベジごはんの素」も2024年途中から野菜のみ使用の商品に変わり、より利用しやすい商品に生まれ変わります。
十和田湖やその周辺でとれたものを加工、販売する。
それが十和田湖地もの屋です。
当店は十和田湖産のおみやげ品を作り、地もの屋に参加しています。
弊社加工商品です
商談会にも行きます